ピアノ曲

ブルグミュラー25の練習曲より第5番「無邪気」解説・解釈・練習法

スポンサーリンク

第5番無邪気(Innocence)

4分の3拍子・ヘ長調

<学習ポイント> 指くぐり(つまり音階)・スラー・スタッカート・16部音符の連続を一息で弾く練習。

 

曲のタイトルについて

Innocenceは「無邪気・純真・単純・無実」など色々な意味がありますが、子供用の曲ですし、曲想から考えても子供の純真さ・素直さを表している曲と考えます。

ただ、「無邪気な子供って・・」って色々考えてしまいました。

言うほど子供って単純じゃないし、結構ドロドロしてたりもするし、意地悪だったりもするしとか・・・

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

恐るべき子どもたち(1) (コミック文庫(女性)) [ 萩尾望都 ]
価格:523円(税込、送料無料) (2021/8/9時点)

これはフランス文学者ジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」の小説を、日本女子マンガ界の重鎮、萩尾望都さんがマンガにしたものです。子供の純真さって怖い・・

ここまで深読みする必要はないのでしょうが、フランスだしーと思ってこれを思い出しました。

ブルグミュラーはドイツ生まれですが、後にフランスのパリに移り住んでいます。

速さ・曲想について

曲の冒頭にgrazioso(グラツィオーソ)と書いてあります。

これは「優雅に」「優美に」という意味。

私は、曲名・曲の感じから言って、こういう可愛らしい女の子のイメージがあります。

優雅と言ってももう少し素朴な感じでしょうか。

特に10小節目からの軽やかなステップのようなスラーとスタッカートはこういう少女が野原でスキップしてる感じがします。

 

音階が出てくるよ

この曲にはヘ長調のスケール(音階)が出てきます。

もしハノンを併用でやっている方なら、ヘ長調のスケールをやることをおすすめします。もちろんカデンツ付きで。

うさこ
カデンツって最後のジャンジャンの和音のことね
あそこカデンツっていうんだ
ぴよこ
うさこ
カデンツになると急に弾けなくなってぴちち先生よく怒ってる
音階だけ弾くんじゃだめなんだねぇ
ぴよこ

だめです。

カデンツ大事。

最後は属七→1の和音(ファラド)で終わるという終止形のパターンを覚えなきゃいけません。

覚えるというか、感じてほしい。

ラストで属七が来たらⅠに行きたくなる感じ。

ヘ長調のスケールの難しいところは、なんといってもシ♭からドに行くところですね(運指は4→1)

逆も然り。ドからシ♭(運指は1→4)

ここが苦手な方はとても多いので、ここだけ練習しましょう。

 

上の図はウィーン原典版のブルグミュラーの楽譜の解説にあります。この練習を1番の「素直な心」の時にご紹介したリズム練習と併用してやると効果UPです!

 

大まかな曲の流れ

最初から見てみましょう。

小節番号でお話していきますので、お手持ちの楽譜と照らし合わせてくださいね。小節番号は大抵、格段の一番左に小さな数字で書いてあるはずです。

書いていなければ手書きで書きましょう。

先生に怒られたら消してください。

でも小節番号を書いて怒るような先生ならやめたほうがいいと思います。

 

①〜②小節目 この2小節で一つのかたまり。上から優雅にそして自然に流れるように降りてきましょう。

2小節目の左手の3拍目で「ゴン」と強くならないように。この楽譜のように片手が(この場合は右手)が休符になると、突然左手が弾きやすくなるのか突然大きい音で弾く子が結構います。もう一つ大きくなる原因としては、次の3小節目のことばかり考えてしまって、神経が行き届かなくなることがあります。よくあります。

③〜④小節目 上の1〜2小節目の下降形に対して、今度は音が上がって上行形になります。「ソファミレドレミファソラシド」の美しい16分音符はドに向かってふんわりと(抽象的)

そして④小節目の左手3拍目への変化!ここが美しい。ここからから⑤小節目の1拍目への流れがシビれるポイントです。

 

⑧小節目 リピート部分だからとおまけのように割といい加減に扱われる箇所。ここはきちんとdim(段々弱く)で丁寧に弾いて最初につなげるように。

⑨小節目も然り。こういう「繋ぎ」の部分が演奏に差が出るところです。

⑩〜⑬小節 leggiero(軽く)の支持。ここは軽やかにスキップをするようなイメージで。拍の頭のスタッカートが飛び出さないように。

左手のシドシドラドラド〜は1の指が大きくなりがちですので気をつけましょう。

いくら右手が軽やかに弾けても、この左手がドタドタしてしまうと右手がいくら上手に弾けていても台無しになってしまいます。

⑭〜⑰小節目 この4小節は最後に向かって一息で。

⑭f(強く)→⑮dim(段々弱く)→⑯cresc.(だんだん強く)→⑰f(強く)

この強弱を意識して、最後の一息をメリハリのあるラストにしましょう。

⑮小節目の左手のシレが、結構いい加減に弾かれることが多いです。

これはね、ちゃんとわかっているんです。

右手のスケールが忙しくて、そこに夢中になってて、しかも⑮小節目の最初で音が離れて上がるからもう右手のことしか考えられない状態になっちゃってるんです。

なもんだから、⑮小節目になった時に左手が慌てて「シレ」を適当にボンって、しかも適当な指で弾かれることがとても多いです。

ここは前の小節からスラーになってます。

しかも右手に集中しやすいように、右手が忙しい時は左手は和音で3拍のばしたままになっているので、このスキに左手1&2の指でちゃんとシレにスタンバイしていて下さい。そして慌てず優雅にシレを軽く弾いてくださいね。

 

 

 

スポンサーリンク

-ピアノ曲

© 2021 ピアノ講師ぴちち先生の五感 Powered by AFFINGER5