↑の続きです。
私の母親のレッスン内容が主になっています。
聴音(ちょうおん)
これまたハードルが高い
聴音ってのは先生が弾いた短い曲を自分で5線紙に音とリズムを聴きとって記していくものです。
音の違いもわからない高齢者にいきなりできるものではないのですが、色んな方向から攻めまくって、脳をビシビシきたえます。
聴音の導入には私はCDを使います。
手取り足取り最初からやるためには私がピアノを弾いては手が足りないからです。
中身はこんな感じ
最初はピアノの音はなく、ドラムの音のみで音に合わせながら1、2、3、4と数えていくことから始まります。
そのうち1拍目だけにホイッスルの音が入ってくるので、ホイッスルの音がしたところだけ鉛筆でチェックを入れていきます。
そして二分音符が出てきたり、休符が出てきたりある程度音の長さが聞き分けられるようになってきてから初めてピアノの音を入れていきます。
母の場合はこんな感じで同じ音で↓
使用しているCDはいきなり「ドレミー」の音がでてくるのですが、子供の場合は並んでいる音だとわかりやすい場合が多いです。
ただ母の場合は最初はドとレのように近い音だと違いがわからないのではないかと思い、ドとミくらいに離れた音で「低い音」と「高い音」という区別から入ってみました。
「全部同じ音に聞こえる」
そっか。
で、ドとソに変更。
「あ。ちょっと違うような気がする」
よし。ここからね。
聴音ってやってみるとわかるのですが、弾いたらすごく簡単な楽譜でも自分で聴き取って楽譜にするのってすごーくすごーく難しいのです。
譜面を見て弾く時よりもずっと神経を使って拍を数えなければならないし、集中して耳をすまさなければ音の違いがわかりません。
「あいまいさ」が一切許されないのが聴音です!
2つ伸びて「うん」なのか、3つ伸びて「うんがない」のか、というのも、弾いているとあいまいになりやすいのですが、聴音では最後の最後まで突き詰めて考えます。
当然こんな高度なこと、自分の力だけで出来るようにはならないので、5割くらい答えを教えながらすすめていきます。
2拍伸ばすのか3拍伸ばすのかの違いも繰り返し繰り返しやります。
「わからなくてもいいからとにかくやってみよう。いつかは出来るようになる。
今は出来なくても意識しているのとしないでやっていた場合後からの差は大きいから」
「最初はわけわかんなくても、意識しながらやる」
というのは母のレッスンに限らず、子供達のレッスンでもよく使うフレーズです。
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