↑ の続きです。
今回は私の母親のレッスン内容が主になっています。
リズム練習
ピアノだけでは間がもたない。
指の力もないし、手はすぐ疲れるし、集中力はないしで、ピアノを15分以上弾く事ができないんですよ。
なので、リズムと聴音を取り入れることにしました。
母が嫌がらなかったのは何よりでした。
何にせよソルフェージュは大事ですしね。
リズムは音符だけ書かれてあるものを見ながら机を叩きます。
↑こういうの
リズムは先生がお手本で叩いたものを
「はい、やってみてー」
となれば出来るのですが
楽譜だけ見せて
「はい、やってみてー」
だとできないものです。
真似だとできるけど、自力だとできないものです。
基準となるテンポを自分で設定し、一定に保つはむずかしい。
むずかしいというかうちの母は全然できない。
「あら。いきなり自分でやるとなるとできないもんだねぇ」
なんて言いながらこのようなリズムを自分で打つ事ができるのにも1年くらいかかりました。
小さい子など拍感がある子は無意識で首をふったり、足をとんとんしながらやっている子もいるのですが、この機能がうちの母親には全くない。
ためしに足踏みしながら手を打ってもらいましたがバラバラでした。
そりゃできんわな。
うちの母が通っているものに市が運営している「健康体操」という、高齢者が集うサークル?があるのですが、ここで同じような事をやっていて、足踏みしながら手を2つ叩いては1回休むとかあるらしいのですが皆さんできないようです。
うちの母もできないようです。
OK ここからなのね。
それからたん、たた、たん
このリズムの「たた」が「たたっ」って速くなる。
これは均等にたんを二等分しなければならないからこうなる、と手本を見せると
「あら、ちがうの?」
違いすらわからない。
でも毎週何度も何度も繰り返していくとできるようになってきました。
できるようになったことも良い事ですが、それよりもできるようになるために今まで使った事のない感覚を駆使しながら頭を使う事が大事です。
どうやらこの「今まで使った事のない機能」を使っていることが、新しい感覚で母にとっては面白いようです。良かった。
今ではこんなリズムもとれるようになりました
7年越しです。
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ピアノと認知症予防①
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ピアノと認知症予防②
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