「大人からピアノを習い始めるってもう遅いでしょうか?」
こういう声をよく聞きます。
で、大抵「大丈夫!」「ピアノ始めるのに遅いも早いもないよ!」「大人になってからでも十分上達しますよ」という答えをよく目にします。
私も同意見です。
ただ、どういう目標を持っているかで答えは変わってきます。
「戦場のメリークリスマス」が弾きたい、ショパンの素敵な曲を易しいアレンジしたものでもいいから弾きたい、とかこういう感じの曲だったら大丈夫!
要は、あまり速くなく、そう難しくない曲であれば全然弾けます。
で、弾けるんですけど、練習していればいつかは弾けるんですけど「すぐに」弾けるようになるとは思わないで下さい。
うちにも大人の生徒さんは来るんですが、
「昔子供がやっていたのでピアノはあるんですが、今誰も使わないから勿体なくて。自分も時間ができたからやってみようかなって♪」
と、特に目標も情熱もなく暇な時間でピアノ弾けるようになればいいな♪
こういう方は割と簡単に挫折してます。
なぜかというと
「小さな子供ができること=大人には簡単だから」と思っている方が多いからです。
この先入観を持ってピアノを始めてしまうと「こんな簡単なことができないなんて!私には向いてないわ!もうやめる!」
と、こうなるわけです。
声を大にしていいたい。
「小さな子供ができること=大人には簡単」
これ大きな間違いですから。子供の能力なめちゃいけませんから。
ピアノにおいて子供より有利なのは、知識があること、理解力があること、先生の言葉が通じる事くらいで後はスタート一緒ですから。しかも運動能力、反射神経、音感&リズム感の習得の速さは子供の方が上ですから。
それさえ肝に銘じていれば大丈夫。今まで使っていなかった脳のある部分を刺激し、新たな回路を作っていくわけですから時間がかかるのは当然です。諦めなければ弾けるようになりますよ。