「バイエルって聞いた事あるんですけど、なんなんですか?」
これです
バイエルさんという名前の人が大昔に作ったピアノの教則本です。
大昔ってどれくらい前かというと200年位前です。
ピアノの入門書として昔から使われている教本ですが、今は使用頻度は低くなってきているようです。
しかし楽器店にミッキーデザインのバイエルや、5冊くらいに小分けに編集されてるバイエルが沢山並んでいるのを見るとまだまだ多く使われているのだと思っています。
ちなみに、写真のバイエルは上・下巻の二冊で、ミッキーバイエルは4冊で、小分けバイエルは5冊に分かれたりしていますが、全部中身は一緒です。106番まであります。
色々なバイエルがある理由は単にデザインの問題です。
大きくて見やすくなっているとか、一冊が薄いと本をやり終えた達成感を頻繁に味わえるとか、そんな感じです。
ミッキーが楽譜の随所にちりばめられていたらお固いイメージが払拭される効果もあるのでしょう。
私もバイエルは使用しますが、全員に与えているわけではありません。
それぞれに応じて使い分けています。
私は自分自身がこれを使っていたので、教えやすいのもありますし、いい曲も多いと思っているので気に入っています。
ただ、同じような曲が続くから面白みがなかったり、題名がないからとつまらなく感じたりすることも多いようです。
逆をいえば、同じような曲が続くので段々弾きやすくなることもあります。
一つのパターンが定着するんですね。
たまに保育科志望の子が高校2年生とか3年生でいきなり習いに来て、
「ピアノ全然弾けないんですけど、教えてください!」
と切羽詰まった状態でくる事もあります。
そういう時は問答無用でバイエルを渡します。
テクニックどうのより、まずは楽譜を読んで指番号とやらに慣れて、5本指をひたすら動かす行為を短期間で集中的にやる時にやっぱりバイエルは使いやすいと感じています。