一昔前、
「レッスンの時は親はいた方がいいですか?」
現在
「レッスンの時は親はいなくてもいいですか?」
時代と共に言い方もニュアンスも少し変わってはいます。
前者は
「ピアノ教室なんて初めてでよくわからないけど、もしかしたら親がいると先生がやりにくいとかある?子供と先生と二人だけでやるのが常識なのかしら…それとも親はいた方がいいのかしら…」
後者は
「送り迎えだけでいい?」
ということです。
どんな言い方をされても二択で
いた方がいいか、
いなくてもいいか、
となると私の答えは
いた方がいい
となります。
後者の「送り迎えだけでいい?」には色々な意味が含まれていると思います。
お母さんご自身が仕事が忙しくて、送り迎えしかできない場合。
送り迎えすらも難しくてじーちゃんばーちゃんにお願いする場合。
あるいは生徒だけで通ってくる場合。
あとたまにいらっしゃるのが
子供が勝手に習いたいっていうから行かせるけど、別に自分は興味ないから行かないという場合。
来た方がいい理由は沢山あるので全部は書ききれないのですが
一番わかりやすいのが
「親の目があるからごまかせない」
ということです。
習い始めてから半年〜1年位は大体皆一生懸命です。
初めてのことに取り組む新鮮さや、ゼロから1にステップアップする容易さなどからモチベーションはそんなに下がらず楽しくやれます。
問題はその後で、進度に比例して内容も当然難しくなってきます。
避けては通れない反復練習が待っています。
子供達は大抵反復練習が嫌いです。
先生が10回弾けといった
↓
お母さんは先生の言った事をやりなさいっていう。
でもゲームしたいし、テレビもみたいからやりたくない
↓
怒られるのいやだ
↓
そうだ!
↓
先生は5回弾けといったことにしよう
↓
これで大丈夫
となります。
そのうち5回が3回になり、しまいには
「先生は特に何も言わなかった」
となります。
単純に考えて上達は望めません。
でも中には
「楽しんで習っているんだからもうそれで十分」という考え方の方もいます。
これはこれでアリだと思います。
3者(先生、保護者、生徒本人)が納得していれば。
ただ私は折角縁があってこうやって出会えて、
学校以外の所で人と違う経験をして
しかも安くはない月謝を払ってるのに
それを生かさないのは勿体ないなぁと思ってしまいます。