伴奏

学校行事の合唱の伴奏者の実情

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ピアノ習っているだけで伴奏が弾けるのは当たり前?

この時期は学校祭のシーズンで、中学生も高校生も合唱の伴奏を引き受けて練習している子が多いです。学年によって、ピアノ奏者が豊富な学年、ほぼいない学年、色々です。

今年はコロナで今までとは事情が違いますが。

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ある程度弾ける子は自分で勝手に練習して、知らない間に終わっているのですが、そうじゃない子が大変。

いつも理不尽に思っているこの制度。
なぜピアノ伴奏は必ず生徒がやらないといけないのか。
今現在弾ける子ならいいのですが、「昔習っていたとか」「まだ習い始めたばかり」の状態でも無理矢理押し付けられるように伴奏者にさせられます。
しかも準備期間が短い。
そして伴奏の難易度は関係無しに曲は決められます。

大体は生徒達自身が「この曲がかっこいい」などで曲を決めます。
生徒達が伴奏者のことを考えて曲を決められる訳がありません。

なら、学校の先生達が考慮すべき。
先生達に知識がなければ、音楽担当の先生がいるはずだからその先生に相談すべきです。
もしくは本当に無理なら音楽の先生が弾いてもいいのではないでしょうか?

八方塞がりの状況で涙目になっているのは不本意にも伴奏者に選ばれた生徒です。

学校でも同じ授業を受けていても、成績に差があるようにピアノにも当然差があります。

以前、中学生の生徒が「自分にも弾けそうな楽譜だったら伴奏挑戦してみたい」と学校の先生に言った子がいました。
彼女は小学校高学年からピアノを始めたので、ピアノ歴3年です。
たった3年です。

それでもピアノに強い憧れを持っていた彼女は「自分にも弾けそうな楽譜だったら」とちゃんと条件をつけて、先生に提案しています。

が、非常に難しい楽譜だったためやはり辞退しました。私から見ても到底その子の実力では無理なものでした。

すると学校の先生は大激怒。


「やる気がないからそういう事をいうんだ。本気でやればできるはずだ」と、まさかの根性論。
その子は私の目の前で大粒の涙を流しながらその時の状況を語ってくれました。

ピアノに根性は大事ですが、限度というものがあります。


スケートを習っているからといって、いきなり3回転できますか?
スキー習っているからといって、いきなりパラレルできますか?
英語習っているからといって、いきなり喋れるようになりますか?
というのと同じことです。

両手を自由に使いこなせるようになるというのはそれほど簡単なことではありません。
楽譜を見ながらでも、最後まで止まらずに弾く事も、合唱に合わせて弾くことも簡単なことではありません。

ピアノの知識がある先生の場合

上記の出来事は未だに思い出しただけでも怒りに震えますが、反対に感心したこともありました。


小学2年生の生徒が、学校の卒業式で学年の伴奏を頼まれたことがあるのですが、頼んだ先生はピアノに知識のある先生で、音源のCDを「合唱付きのもの」「伴奏用のもの」を用意してくれ、その子と毎日放課後約40分から1時間毎日一緒に練習してくれました。


手が届かないところは先生が音を省いたり弾きやすいように変えてくれていたので、無理なく楽しく伴奏の練習をしていました。

自分からやりたいと名乗り出たならともかく、そうじゃなければ「月謝を払ってピアノを習っている生徒にお願いしている」ということを忘れないでほしいです。
無理なことをお願いするのですから、生徒に対してだって感謝の気持ちをもって接するべきです。


昔ピアノをやっていて、今現在ピアノから遠ざかっている生徒が伴奏を引き受けた場合、どうやってそれをこなしているのかというと、ピアノの先生にお金を払って伴奏を教えてもらっているのです。

学内の行事なのに学外に頼らざるを得ない。
しかもその生徒だけが個人負担です。

そんなこんなで今現在も、一度ピアノをやめた生徒がこの時期になると伴奏のレッスンで2ヶ月ほどうちに来ているのですが、
「もう自分に夏休みはない・・」
と、中3の受験生が言っています。

もう1人は塾の時間を削ってうちに来ています。

ここまでしても本番は緊張して失敗することもあります。伴奏者が失敗するとかなりの確率でクラス全員から非難されるので、本人達はすごいプレッシャーがあります。やりたくない子もたくさんいます。

どうかこの現状をわかってほしいです。

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