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レッスン中に親がスマホでゲームを!

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あるピアノの先生からの投稿

ピアノレッスン見学中の親がずっとスマホ触っています。中にはゲームしている方も!皆さんどう思いますか?

というピアノ講師の方のトピを発言小町から拝借しました。

この「どう思いますか?」は明らかに不快感を表しています。

私としては大変興味深く拝見しました。

コメントは賛否両論ですが

「親の付き添い自由なのにスマホいじって何が悪いの?」

の方が圧倒的に多かったです。

スマホ擁護派

  • 月謝はらってるんだから、先生は子供の相手をするのが仕事。こっちは邪魔にならないように静かにしてるだけ。
  • 子供は子供。親は関係ない。
  • 親は別に興味ないし、レッスン見てたって退屈
  • 親の息抜きの時間なんだし、自分がレッスン受けてるわけじゃないから関係ないでしょう?
  • こどもが親が聞いてると気が散るみたいだから、気にしてないフリでスマホいじっている。
    等など

スマホ反対派

  • マナーがなっていない。
  • レッスン場は息抜きの場所ではない。
  • 「我が子が先生に教えていただいている」という感覚ではなく、「こちらはお金を払っている客の立場」という感覚のモラルの欠如を感じる。
  • 習い事をなんと心得ているのか。
    等など

スマホ反対派側から見てみる

おそらく私が若い頃だったら「スマホ反対派」だったでしょう。

自分の幼少期はレッスン中に親が先生の目の前で「自分の好きなことをする」なんて考えられない時代でしたから、このような環境でピアノを学んできた人にとって違和感を感じるのは当然なんです。

そして「他の子のレッスンを見るのも勉強」というのも当たり前のことでしたので、1時間くらいは前の生徒さんのレッスンを見ながら待つ、というのも普通のことでした。私も母も他の生徒さんのレッスンは興味深く見ていました。面白いですよ。他の人のレッスンって。

なので、レッスン室では「レッスンを見る」以外に何かするなんて考えられない事だったんですね。

他の生徒さんのレッスンを見ていたら「こうすれば怒られない」ということも学びましたし、自分が弾いたことのない曲も聴くことができるし、楽しいものなんですよ。

「静かに聴いて待つ」ということも小さい頃から学びました。

私よりもっと小さな「弟くん、妹ちゃん達」もお母様がきちんと言い聞かせて静かに待っていました。

ですので、このようにピアノを学んできて今現在先生になっている方が

「親がレッスン中にスマホなんて!!しかもゲーム・・・!!」

となる感覚を持つのは不思議ではないのです。

スマホ擁護派側から考えてみる

今は昔よりもピアノを習う感覚がカジュアルになっていると感じます。

昔はピアノを習う=アップライト購入が当たり前でしたが、今は電子ピアノも多く普及してピアノを習うハードルがグッと下がりました。

それにピアノの先生が飽和状態なので、厳しい先生も少なくなり、あまり身構えなくてもピアノ教室の門を叩けます。

そしてカジュアルさゆえにお母様自身がピアノに興味がなくても「子供がやりたいっていうから」という理由で気軽に習わせるご家庭も増えています。

これは大変喜ばしいことです。とにかく私はピアノはいいものだと信じて疑っていないので1人でも多くの方にピアノを楽しんでもらいたいという大前提がありますので。

そして、今は共働きのおうちは本当に多いです。お母様の方もパートではなく、正社員の方もすくなくありません。

ちなみにうちの教室の場合はお母様が看護師さんの方が多く、夜勤もあり本当に激務です。まともに寝てるんだか寝ていないんだかの状態で子供の送り迎えをしています。

「夕食の買い物をする時間すらまともに取れない」

というお母様にとって、私のレッスン室でのわずかな「自分の時間」はとても大事な息抜きです。中には居眠りしてしまうお母様もいます。私は音さえ出さなければゲームや読書はかまいません。

「お母様いつもお疲れ様です」と思っていますし、実際言うことももちろんあります。だって本当に心配になるくらいお疲れなんですもの。

どんな理由にせよ伝えたいこと

それでも1つお伝えしたいことはあります。

子供が小さいうちは(小2くらいまで)は、やはりスマホよりもお子様をみていただきたいと思っています。

なぜなら子供がそれを望んでいるからです。

お母様がスマホをみている間、子供は何をしているか知っていますか?

レッスン中、先生に褒められると嬉しそうにお母様の方を向くんですよ

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先生に褒められたところをお母様に見て欲しいんです。先生じゃないんです。まずお母様にドヤ顔するわけなんです。

思わずうれしくてお母様の方を見たときに、お母様が下を向いてスマホを見ているのがわかると子供の笑顔は一瞬で消えて、すっとまた前を向きます。

それが毎回になると、子供は褒められても親の方を向かなくなります。
「自分には関心がないんだ」と学習して、期待しなくなります。

反対にいつもレッスンを見ているお母様の場合だと、子供がドヤ顔でお母様の方を見たときに、お母様はいつもにこやかに「すごいね、よかったね」という笑顔で返しています。中には小さく拍手するお母様もいます。

このときの子供の誇らしく嬉しそうな顔ったら。

さきほど書いた「子供の笑顔が一瞬で消える瞬間」を何度となく目の当たりにしている私としては、やはり「笑顔が消える」より「誇らしい笑顔」でいて欲しいと願うわけなのです。

これが私が「レッスンを見ていて欲しい理由」です。

これは私の感情論ですので、現実的にはむずかしいとわかっています。
それでもあえて書きました。

お母様の方は5回の付き添いのうち1回だけ子供に目を向けてみる。

先生の方も「忙しい中子供を送り迎えしてくれているだけで十分」という感覚をもってみる。

というのは難しいでしょうか。

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