右か左かってだけ
レに記号つけてみました。
記号は必ず音符の左側に付きます。
古今東西大昔から決まっています。例外はありません。
なにこれ。
#(シャープ)とか♭(フラット)ってよくわからないんだけど
という方、非常に多いですが、全然むずかしくないので安心してください。
この記号は一体何なのかというと、音を上げ下げする記号です。
ざっくり楽典
シャープ(#)は右
フラット(♭)は左
つまりこういうことです。
ピアノの鍵盤は
右に行くと音が高くなるので「上がる」(右へ)
左に行くと音が低くなるので「下がる」(左へ)
といいます。
もう少し専門的な言い方とすると
シャープ(#)は半音上がる
フラット(♭)は半音下がる
という説明の仕方になります。
半音はとなりの音
半音ってなに?
となりますよね。
半音というのはとなりの音のことです。
#がつくと右となりの音になる
♭がつくと左となりの音になる
ということです。
ここで皆さんの混乱を招くのが「となりの音ってなんなのか」ということなんです。
鍵盤用意しましたよー
じゃーん
これが正確な順番です。
グランドピアノの中身を見てもらえるとハンマーがピコピコ動くのを見てもらえるとわかりやすいのですが、この番号通りに弾くとハンマーが順番に動きます。むずかしい説明するよりも、動くハンマーを見ながら鍵盤さわると一発で半音おぼえます。
これでいくと①の右となりの音は②になります。
③ではないのです。
記号がついた音が黒鍵とは限らない
ではちょっと問題です
これはそれぞれどこの鍵盤を弾くかわかりますか?
答えはこうです
ん?と思うのがおそらく⑥ではないかと思います。
普通に白鍵のファなるなんておかしい、ってなるでしょう。
でも何の記号もついていないミの音は⑤ですから、どう考えても右となりの音は⑥なのです。
とにかくシャープがついたら右の音。一貫しています。
記号=黒い鍵盤
という固定観念は捨てましょう。
初心者用の楽譜では「ミの♯」や「ドの♭」が出てくることはほぼなく、シャープやフラットがついた音符が黒鍵ばかりだったという経験から「記号=黒鍵」と思いやすいのですが、実はそうではないのです。
ただ割合としては記号がつくと黒鍵を弾くケースが多いだけです。
ではもう1つの法則。
それは記号がついた音は、再度同じ音が出てきても記号をつけるということです。
ただし、有効なのは「その小節の中のみ」です。小さな子には「箱の中だけ魔法の効き目があるんだよ♡」という説明をしています。
子供達には実際にこんな絵を書きながら説明してみたら普通に説明するより食いつきがよかったです。
情報量増えてかえってややこしくない?と思いながらも
「ファーちゃんが魔法にかかったから、このお部屋(箱)のいるもう1人のファーちゃんも#の魔法がかかるんだよ〜」
と、わりと半信半疑で説明していますが、子供喜んでくれるし、なぜかおぼえてくれます。
元の高さに戻す時は♮(ナチュラル)を使う
では、同じ箱の中にありながら、1つ目のファは#の魔法がかかってしまい、2つ目のファは普通のファを弾きたいときにはどうするかというとナチュラル(♮)という記号を使います。
説明はこれだけです。
今回説明したのは、音符のすぐ左側につく記号(#・♭・♮)の話でした。
この記号のことはまとめて「臨時記号」(りんじきごう)といいます。
ただ、曲の最初に出てくる、ト音記号やヘ音記号のとなりにある#や♭は「調号」(ちょうごう)と言って、またちょっと違う説明が必要になりますので、また改めて記事にしたいとおもいます。